NEWS

NEWS

AP-SAS 2026(アジア太平洋航空安全サミット)が大阪で開催されました

2026年8月4日から6日にかけて、第4回アジア太平洋航空安全サミット(AP-SAS 2026)が大阪で開催されました。本サミットは、Flight Safety Foundation(FSF)、シンガポール民間航空局(CAAS)、国土交通省航空局(JCAB) の共催により実施され、アジア太平洋地域を中心とする航空会社、空港運営者、航空当局、航空機メーカーなどの関係者が一堂に会し、航空安全に関する最新の課題や取り組みについて議論しました。

今年のテーマは

「Achieving Safety Excellence: Collaborate, Reinforce, Transform(安全の卓越性の実現:協働、強化、変革)」

であり、航空需要の拡大や新技術の導入が進む中、航空安全をどのように維持・向上させるかについて活発な議論が行われました。

主な議論テーマ

サミットでは以下のようなテーマが取り上げられました。

  • AI(人工知能)やデータ分析の安全分野への活用
  • 安全文化(Safety Culture)の向上
  • 航空業界における人材育成と人材確保
  • 安全マネジメントシステム(SMS)の強化
  • 気象リスクや乱気流への対応
  • サイバーセキュリティおよびGNSS妨害対策
  • Advanced Air Mobility(AAM)の安全な社会実装

特にAIについては、「人間を置き換えるものではなく、人間の意思決定を支援するために活用すべきである」という考え方が各セッションで共通して示されました。

Runway Safetyに関する議論

滑走路誤進入(Runway Incursion)および滑走路逸脱(Runway Excursion)は、引き続き世界の航空業界における重要な安全課題として取り上げられました。

パネルディスカッションでは、

  • 航空会社
  • 空港運営者
  • 航空管制機関
  • 航空当局
  • 航空機メーカー

が連携して取り組むことの重要性が強調されました。

また、FAA(米国連邦航空局)からは、滑走路安全向上に向けた監視・警報システムやAIを活用したデータ分析の取り組みが紹介されました。さらに、業界全体でデータ共有を進め、潜在的なリスクを早期に把握して対策につなげることの重要性についても議論されました。加えて、FAAはセッション内で、EMASを有効な滑走路逸脱対策の一つとして紹介し、今後も展開を拡大していく方針を示しました。

参加者からは、技術的な対策だけでなく、安全文化の醸成や組織間の協力体制強化が、ランウェイ事故防止の鍵になるとの認識が共有されました。


※ AP-SAS 2027は、2027年8月17日~19日にシンガポールで開催される予定です。